熊本商工会議所はこのほど、急増している外国人観光客の満足度向上を目的とした「来熊外国人観光客アンケート」をまとめ、調査結果を公表した。
今秋にはラグビーワールドカップや女子ハンドボール世界選手権大会の会場となる熊本県にとって、さらなる増加が見込まれる外国人観光客のニーズを把握することは急務だ。そこで、2018年10月に熊本市内を訪れていた外国人観光客488人を対象に、アンケート調査を行った。
「滞在中に何をするか」の問いには、約9割が「日本食を食べる」を挙げ、次いで多かったのが「自然景勝地観光」、以下「繁華街のまち歩き」「ショッピング」「温泉入浴」と続いた。一方で、滞在中に感じた不満や困ったことがあったと答えたのは全体の約45%に当たる221人。内容は分散したが、76人が「公衆無線LAN(Wi‐Fi)スポットが少ない」、63人が「外国語の通じる飲食店情報の入手」に不満があると挙げた。
受け入れ態勢の課題が明らかとなったことを受けて同所では、インバウンド対応を強化するために多言語表示の推進や、コミュニケーションの改善、消費需要を取り込むためのキャッシュレス決済などを推進する。順次、セミナーや説明会などの開催を予定しているという。
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