土岐商工会議所(岐阜県)は柿野温泉4旅館、土岐市観光協会などと連携して、会席料理と温泉、ガイド付きホタル観賞をセットにした日帰り旅行プラン「ホタル観賞＆美肌の湯」を企画し、6月10～21日に実施した。

同所は地域の観光資源を活用することで地域経済が「もうかる」仕組みづくりを目指して、2017年に観光委員会を設立し、調査をしながら具体的な方策を探ってきた。その中で、昭和30年代から温泉街としてにぎわったものの近年利用者が減少している柿野温泉に着目。近隣でホタル観賞ができることなどを生かして客数を増やそうと、同ツアーを企画した。

ツアーには期間中41組132人が参加。参加者は、午後5時に各旅館に入り、それぞれの会席料理を味わった後、地元のボランティア団体「鶴里ホタルの里づくりの会」の案内でホタル観賞を行った。会席料理は、料理研究家の助言の下、各旅館が独自のメニューを開発したものだ。また、土産としてホタルをモチーフにした箸置きもつくり、参加者らにプレゼントした。

参加者からは「よい思い出になった」「ガイドの説明でホタルの生態が分かり楽しかった」などの声が寄せられ好評だ。同所は今後も旅館などと協力し、観光振興に取り組む予定だ。