新庄商工会議所(山形県)は7月13日、東京・台東区下谷で「しんじょうマルシェ㏌快哉湯(かいさいゆ)」を開催し、物販とわら細工のワークショップを行った。同事業は、地元の小規模事業者の首都圏での新規顧客開拓、販路拡大を目的としたもので、同所初の試み。下町の銭湯をリノベーションした施設のイベントスペースを借り、2020年3月まで毎月第2土曜日の午前11時~午後5時に開催する。
7月13日に開催した第1回は、「おいしいご飯とご飯のお供たち」をテーマに特産品のわさびを使った「わさび漬け」などの加工食品や、コメ、菓子、最上伝承野菜の「勘次郎胡瓜(きゅうり)」、名物「とりもつのアヒージョ」などを販売。約60人が来場した。ワークショップにはこのうち7人が参加し、イノシシ、ネコなどのわら細工を体験した。
来場者からは「銭湯が再生されてうれしい。マルシェが行われることで入りやすくなった」などの声が聞かれ好評だ。出展者からも「消費者と対面でやりとりでき、商品の良さを知ってもらえる」など期待の声が上がっている。
同所は同事業により、展示会や商談会へ参加したことがない、または人員面・費用面などから出展できない小規模事業者を優先的に支援する考えだ。快哉湯は同所会員企業の東京支社が再生したもので、同所は首都圏と地方をつなぐ事業を展開しようとマルシェをスタート。「ここは観光客も居住者も多く、定期的に開催することで新庄のファンづくりにつなげたい」と話している。
次回は、8月10日に開催。豆腐など「真夏のひんやり食べ物」の販売や、つる細工のワークショップなどを実施する予定だ。
最新号を紙面で読める!