夏バテを防ぐには? 第2弾
夏バテに悩まされている人の中には、食欲が落ちたのをいいことに、ここぞとばかりに「食べない」選択をする人が少なくありません。しかし、食べていない割に体重は落ちない。しかも、暑さも和らいだころ、いつも通り食べられるようになっただけなのに、一気に体重が増えてしまった……というパターンに陥ることもあります。
このように、夏バテで食べていないのに体重が落ちない理由は、食事量の極端な減少がひと夏も続いたせいで、体に必要な栄養素が不足し、代謝が落ちたからです。そのため、体質が自然と痩せにくく太りやすいものに変化。結果として、夏バテしやすく疲れやすい体をつくってしまったのです。
この状態は夏だけで終わらず、慢性的に疲労感を感じやすくなり、免疫力が落ちてしまうこともあります。少量であったとしても、タンパク質をメーンとするおかずをしっかりと摂るようにしましょう。
また、キュウリやトマトなど、夏が旬の野菜には、体を冷やす働きがあります。調理をしなくてもそのまま食べられる旬の食材は貴重です。ビタミンと同時に水分補給にも気を付けて、栄養失調にならない夏を過ごしましょう。
マーボー豆腐
脂身が多くなりがちなひき肉ではなく、薄切りモモ肉を使うことで、タンパク質やビタミンB群を効率よく摂取できます。食欲の落ちがちな暑い日にもおいしく食べられます
材料(2人分)
絹豆腐…1丁
豚肉モモ薄切り(切り落としでも可)…100g
長ネギ(みじん切り)…10㎝分
【A】ニンニク(みじん切り)…1かけ分
ショウガ(みじん切り)…1かけ分
豆板醤…小さじ1
ゴマ油…大さじ1
【B】 鶏ガラスープの素…小さじ2/3
オイスターソース…小さじ1
甜麺醤…大さじ1/2
しょうゆ…小さじ1と2/3
紹興酒(酒でも可)…大さじ1
水…130㎖
水溶き片栗粉…片栗粉大さじ1と水大さじ1
ラー油…適宜
花椒…適宜
つくり方
①絹豆腐はペーパータオルに包んでレンジで2分加熱し、余分な水分を捨て、好みの大きさに切る
②フライパンに【A】を入れ、弱火で香りが立つまで炒める。
③②に一口大に切った肉を加えて炒め、肉の色が変わったら、【B】、豆腐、長ネギを加えて一煮立ちさせる
④水溶き片栗粉を少しずつ回し入れ、とろみをつけたら出来上がり。好みでラー油や花椒を振り掛ける
ワンポイントメモ
タンパク質
タンパク質は臓器などの主成分でもあり、それらの働きを助ける酵素やホルモン、免疫抗体などの原料でもあります。不足すると体力や免疫力が低下します。
※月刊石垣2015年8月号に掲載された記事です。
最新号を紙面で読める!