夏バテを防ぐには?
気温が30度を超える日が続くと、「以前よりも疲れやすくなった」「体を動かすのが大変に感じる」など、スタミナ不足を感じやすくなります。こうなってくると、キッチンに立つのも面倒で、〝そうめんだけ〟〝サンドイッチだけ〟などとつい簡単な食事で済ませてしまいがちになります。
しかし、主食中心の、炭水化物に偏った食事が続くと食事をエネルギーへと変えるために必要な「ビタミンB1」が不足し、疲労回復を遅らせます。その上、夏場はよく汗をかくため、ビタミンB群やビタミンC、ミネラルまでもが失われ、夏バテが起こりやすくなります。一般的にウナギや豚肉が夏バテに良いとされるのは、ビタミンB群が豊富なためです。これらも意識して摂取しましょう。スタミナ不足にならないためには、やはり副食を添えることが必要です。暑い夏場には短時間で火が通る食材を上手に使うのがおすすめです。
今回ご紹介するレシピに使われるモヤシは、意外にもビタミンCなどの栄養価を多く含む食材です。また、ニラの香り成分・アリシンは、ビタミンB1の吸収を高めてくれます。さらに、ゴマはビタミンB1やミネラルを豊富に含む上、調理しなくてもトッピングとして手軽に使えるため、夏の心強い味方です。
モヤシとニラのナムル
酢を少し加えるだけで、さっぱりとした後味に。食欲が落ちがちなときにも食べやすい一品です
材料(2人分)
モヤシ…1/2袋
ニラ…1/2束
【A】 すりゴマ黒(白ゴマでも可)…大さじ2
しょうゆ…小さじ1と1/3
酢…小さじ1
ゴマ油…大さじ1
塩…小さじ1/6
おろしニンニク…1/2片
つくり方
①モヤシとニラはサッとゆでる
②【A】をボウルに合わせ、水気を切った①を加えて和えたら出来上がり
ワンポイントメモ
ビタミンB1
炭水化物をエネルギーに変えるためにはビタミンが欠かせません。米や小麦の場合、精製すればするほどビタミンB1の含有量が減少します。精白米よりも7分づき米を選んだり、白いパンよりも全粒粉のパンなど色の濃いものを選ぶようにしましょう。
※月刊石垣2015年7月号に掲載された記事です。
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