食生活を整えれば心も整います
「食事を変えたらストレスに強くなった」「大事な場面で落ち着いて対処できるようになった」というような声をいただくことがあります。食生活を整えることで、ストレスに伴い消費量が増える栄養素をきちんと補うことができるので、脳内ホルモンのバランスが乱れにくくなるのです。
心のコンディションに深く関係する脳内ホルモンは、タンパク質を材料につくられます。例えば、前向きな気持ちが持てるように働く脳内ホルモンのセロトニンは、卵・魚・肉などに豊富に含まれているタンパク質を原材料としています。
また、脳内ホルモンの合成に必要となる鉄やビタミンB群も、タンパク質に多く含まれています。ストレス下では意識して補いましょう。とりわけビタミンB群は、糖質を代謝する過程で消費されてしまいます。玄米や雑穀米などは胚芽部分にビタミンB群が豊富なので、たまには主食を胚芽米やライ麦パンなどに変えてみるのもよいでしょう。
朝食でできること、食べられるものには限りがありますが、昼食や夕食に比べて一定化しやすいのが朝食の魅力。食べる頻度が高いドレッシングなどはヘルシーなものにしたいですね。日頃の積み重ねが、大事なときの助けになるはずです。
ボリューム満点サラダ
材料(2皿分)
お好みの野菜…2皿分
ゆで卵
【A】ドレッシング
オリーブオイル…小さじ2、レモン汁(なければ酢)…小さじ2、塩・こしょう…適宜
つくり方
①お好みの野菜を皿に盛り付ける
②蓋つきの瓶などにAを入れてよく混ぜ、①にかけて出来上がり
ワンポイントアドバイス
朝 ごはん、納豆
昼 刺身定食
夜 湯豆腐、天ぷら、ごはん、みそ汁
卵やお肉も意識しましょう。
たまには朝は卵かけごはんにしたり、消化しやすい昼の時間帯にはお肉を選んだりするようにして、鉄やビタミンB群の多い動物性タンパク質を取り入れましょう。
※月刊石垣2015年3月号に掲載された記事です。
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