タウリン強化で気分をコントロールしましょう
エビ、イカ、ホタテ、カキ、タコなど低脂質高タンパクの魚介類に多く含まれるアミノ酸の一種であるタウリンは、肝機能を強化しお酒を飲む機会が多い人の強い味方としてよく知られています。普段の生活でも、怒りたくなって爆発しそうな衝動を抑える役割も果たしてくれるのです。タウリンは、心臓や脳が正常に働くために欠かせないもので、脳の興奮を抑制する働きもあります。逆にいうと、不足すると必要以上に感情的になってしまうこともあるのです。
また、疲労回復効果も期待できるため、疲れで余裕をなくしてイライラする、なんてことも防げます。さらに、コレステロールを下げるだけでなく、高血圧を抑える働きもあるので、日頃怒ったり緊張感が高まったりして上がってしまいがちな血圧を落ち着かせるのにも良いでしょう。イワシやサンマなどの青背魚もタウリンが豊富なので、煮魚や焼き魚定食などをランチに選ぶのもおすすめです。
タウリンは熱に強く水に溶けやすいので、溶け出した出汁ごと使ったスープなどでいただくのが効率の良い食べ方です。今回ご紹介するレシピはいつもより少し手間が掛かりますが、週末に〝ハレの日メニュー〟としてお楽しみいただけるとうれしいです。
シーフードパエリア
材料(つくりやすい分量・4~6人分)
米…2合
白ワイン…1/2カップ
アサリ…300g(砂抜きしたもの。手に入れば、代わりに写真のムール貝も◎)
玉ネギ(みじん切りにしたもの)…1/2個分
シーフードミックス…200g
赤パプリカ…1/2個(縦半分に切ってから5㎜幅にスライス)
にんにく…1片(みじん切りにしたもの)
唐辛子…1本分(輪切りにしたもの)
オリーブオイル、塩、こしょう…各適量
サフラン(あれば)…2つまみ
パセリ(あれば)…適宜
※写真のエビは撮影用に添えたもの
つくり方
① シーフードミックスは少し強めに塩をふる
② 鍋にオリーブオイル大さじ1を入れて熱し、にんにくと唐辛子の半量を投入、香りが出たら、①、アサリ、白ワインを入れ、ふたをして強火で蒸す
③ アサリの口が開いたら、具材と煮汁を分け、煮汁には水を足して、360ccになるようにし、サフランを入れる
④ ふたつきのフライパンもしくは厚手の鍋にオリーブオイル大さじ1を入れて熱し、残りのにんにくと唐辛子を入れて香りが出たら、玉ネギと米を入れて透き通るまで炒めたら③のスープを加え、塩、こしょうで味をととのえる
⑤ 沸騰したら弱火で15分炊く
⑥ ③の具材とパプリカをのせてさらに3分炊く。炊きあがったら火を止め、5分蒸らして出来上がり
⑦ あれば仕上げに粗みじんにしたイタリアンパセリを飾る
ワンポイントアドバイス
朝 サンドイッチ
昼 親子丼
夜 豚のソテー、サラダ、ごはん、みそ汁
週に何度魚介類を食べていますか?
このような食事が続き、1週間に魚介類を食べる回数が片手分もないとタウリン不足になる可能性が。食べてないな……と感じたら迷わず魚介類を選びましょう。
※月刊石垣2015年2月号に掲載された記事です。
最新号を紙面で読める!