食後の眠気は食事のとり方に関係があります
多くのビジネスマンが朝食を抜いていたり、食事と食事の間がすごく空いていたりと、不規則な食事傾向にあります。中には「食事をとると眠くなるので仕事中はあまり食べたくない」と話す方も少なくありません。
眠気は、血糖値と食事のとり方に関係してきます。長すぎる食間や糖質を多く含む食事が血糖値の乱高下を招き、集中力が落ちたり、思考がぼんやりしたり、眠気にまで襲われてしまうのです。血糖値を急激に上げないためには、規則正しい食事が大切です。それでも忙しくて難しければ、一日の摂取カロリーは同じままで、その分回数を増やすのも一考です。
そして、常に意識していただきたいのが〝食べる順番〟。炭水化物や芋類、砂糖を多く使ったものなど、GI値が高い食品をいきなり口にするのは避けましょう。GI値とは、その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードのこと。低いものほど血糖値の変化は緩やかです。日中はGI値が60以下である葉物野菜や海藻、きのこ、メーンのおかずとなる肉類などを先に口にするようにしましょう。
太りにくい体づくりにもつながりますので、そんなに食べていないのに痩せないな……と感じる方も意識してみてくださいね。
ツナとアボカドのサンドイッチ
材料(2人分)
全粒粉パン…4枚 (精製度が高いほどGI値が高くなるので、ライ麦パンなど精製度の低いものを選ぶ)
ツナ…1缶
玉ねぎ…1/6個
パプリカ…1/6個
アボカド…1/2個
ブロッコリースプラウト…1/2パック
ピザ用チーズ…適宜
塩、こしょう…適宜
つくり方
①スライスした玉ねぎ、7㎜角に切ったパプリカ、オイルを切ったツナ、ブロッコリースプラウトを混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調える
②パンの上にスライスしたアボカド、①、チーズの順にのせ、チーズが溶けるまでトースターでさっと焼く
③最後に、一緒にトーストしたもう一枚のパンを重ねて出来上がり
ワンポイントアドバイス
朝 なし
13時半 カツ丼、ミニうどん( 炭水化物のセットよりも、多品種のおかずが組み合わさった定食などを選びましょう)
21時半 ビール2杯、ポテトサラダ、焼き鳥5本
朝食を抜いたときの昼食は配慮が必要です
同じものを食べたとしても、朝食を欠食したケースの方が昼食後の血糖値が上がりやすくなります。朝食を抜いた日には、より一層、ランチの食べ方に気を付けましょう。
※月刊石垣2014年12月号に掲載された記事です。
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