大阪商工会議所が事務局を務める「食創造都市 大阪推進機構」は4月21日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で売り上げが落ち込む大阪府内の飲食店を応援するクラウドファンディングを立ち上げ、同月28日から5月15日まで支援金を募集した。
応援したい店へ寄付する「店舗指定コース」と地域全体を応援する「地域応援コース」の2コースを用意。店舗指定コースは3千円から10万円まで複数のコースがあり、店を選んで寄付すると、返礼品として事態の収束後、応援した店で使える1割増しの飲食券(発行後6カ月有効)が提供される。飲食券は7月初旬に発行する予定だ。
同クラウドファンディングには飲食店148店が参加。支援金は総額1959万2千円が集まり、5月中に参加店へ分配した。資金集めの仕組みや運営はクラウドファンディングサイトを運営するREADYFOR(レディーフォー、東京・千代田)が協力した。
また、日本商工会議所も同社と連携し、大商も含め同じ仕組みで商工会議所がクラウドファンディング実行者となる「地域飲食店応援クラウドファンディング『みらい飯』」を開始。5月28日時点で82商工会議所が参加表明しており、美濃(岐阜県)など16カ所が挑戦している。
大商は「資金繰りに困っている飲食店の事業継続のため、できるだけ早く支援金を提供したかった。収束後の客足の回復にもつながれば」と話している。
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