倉敷商工会議所(岡山県)と同所副会頭企業の三菱自動車水島製作所は新型コロナウイルス対策の一助にと医療用フェースシールドを開発・生産し、5月20日、3000個を倉敷市に寄贈した。市は医療機関や福祉施設、保健所などに配布する。
フェースシールドは顔面を覆って飛沫(ひまつ)感染を防ぐ透明なプラスチック製の防護具で、現在全国的に需要が高まり不足していることから、同製作所副所長である近藤敏雄副会頭が同所へ製造を提案。同じく副会頭企業の丸五ゴム工業(自動車部品製造)、クラブン(事務用品販売)、カモ井加工紙(粘着テープ製造)の3社が協力して製造した。
開発に当たっては医療・介護など126事業者が所属する同所医療・福祉部会が協力。4月に近藤副会頭、松田忠和同部会長(松田病院理事長・院長)を中心に全副会頭、三菱自動車工業の開発者、医療従事者を交えて生産に向けた意見交換、試作検討を重ね、5月12日から休業中の水島製作所の自動車生産ラインで量産を始めた。
現在、1日500個を製造。受注状況に応じて増産も検討する。市への寄贈と同時に岡山県、総社市などへも4300個を寄贈。今月2日には医療・福祉部会へ1100個を寄贈した。
詳細はこちら
最新号を紙面で読める!