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真壁昭夫の経済底流を読み解く 日銀のマイナス金利政策

日本銀行は、1月29日、金融政策決定会合でマイナス金利政策の導入を決めた。2013年4月の量的・質的金融緩和、14年10月の追加緩和に続く、〝黒田バズーカ第3弾〟ともいえる。それほど思い切った政策だ。黒田東彦総裁とすれば、インパクトの強い金融緩和策を導入することで、デフレ脱却に向けた決意を示す意図があったのだろう。

マイナス金利政策とは、中央銀行が政策で定める金利(政策金利)を、ゼロ%を下回る水準に設定する金融政策だ。すでに、ユーロ圏、スイス、デンマーク、スウェーデンがマイナス金利政策を導入している。マイナス金利を導入すると、民間銀行が中央銀行に預ける預金(当座預金)に課される金利の受け取りと、支払いの関係が逆転。お金を預ける民間銀行が、中央銀行に対し金利を支払わなければならなくなる。日銀は、マイナス金利の効果を利用し銀行が企業への融資や有価証券(株式など)への投資を誘発することを狙った。それにより、株式や不動産などのリスク資産の価格を支えて消費者心理を改善し、デフレ脱却を目指している。

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