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今日から始める“大人”健康生活 Vol.2 寝苦しい季節にぐっすり眠る方法

普段は寝付きがいいのに、夏になると途端に眠れなくなるという人がいます。この100年で、8月の平均気温は約3度上昇(東京)し、夜になっても気温が下がりません。そこに湿度も加わり、寝苦しさが増します。

そんな状況の中、質のいい睡眠を得るには、寝室の環境を整えることが先決です。夜間でも気温が28度を超えるような地域では、エアコンを一晩中かけるようにしましょう。「エアコンは体に悪い」というイメージから、タイマーで切れる設定にすると、切れた後に室温が上昇して目が覚めてしまうため、お勧めしません。温度設定は外気より少し低い程度が適温です。室温としては少し高めですが、扇風機を併用して空気を循環させると、かなり快適に感じられます。

湿度が高いからと冷房ではなく除湿にする人がいますが、やめておいた方が無難です。気温が高いときは除湿にしても暑い上に、室内が乾燥して汗がどんどん出ていってしまうので、脱水症状を起こす恐れがあります。

夫婦で同じ寝室の場合は、温度設定を暑がりの人に合わせましょう。寒く感じる人は春秋もののパジャマを着たり、寝具で調節するようにします。また、エアコンの吹き出し口の下に、暑がりの人のベッドを持ってくるなど、夏場だけ寝具の配置を変える工夫もしましょう。

次に、日々の生活にも目を向けてみましょう。暑い季節は運動不足になりがち。疲れていないから眠れない場合もあります。涼しい時間にウオーキングをしたり、寝る前にぬるめのお湯(38度程度)に漬かるなどが効果的です。

お酒が眠りの妨げになる場合もあります。特に寝る直前まで飲んでいると、利尿作用で夜中にトイレに行きたくなったり、喉が渇いて目が覚めてしまうのです。そこで、飲むときはチェイサー(※)を用意し、寝る2時間前には切り上げると、睡眠の質がよくなります。 ※チェイサー:強いお酒の後に飲む水(水以外でも可)

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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