今日から始める“大人”健康生活 Vol.1 実は落としやすい、内臓脂肪

手帳やカレンダーなどに、体重と腹囲の測定日、測定値を記入しよう。食事と運動の両方ができた日は○、片方ができた日を△、どちらもできなかった日を×と記録しておくのもよい。

脂肪にはいくつかためる場所があり、お金に例えることができます。まず、血液中のコレステロールや中性脂肪は「財布のお金」で、すぐに使うことができます。肝臓にたまる脂肪肝や筋肉中の脂肪は「タンス預金」、全身の隅々についた皮下脂肪は「定期預金」です。

では、ポッコリおなかの元凶の内臓脂肪は何かといえば、「普通預金」。つまり、比較的出し入れがしやすく、落としやすいといえるのです。とはいえ、日々コツコツためた脂肪です。今までと同じ生活習慣で、自然に減ることはありません。

そこでまず、食事で注意したいのは「3つの〝あ〟」です。甘い物、油物、アルコールを、なるべく一緒に取らないように心掛けましょう。特に、これからはビールがおいしい季節ですが、つまみにから揚げやフライドポテトなどの揚げ物を選びがちです。また、アルコールは量が進むと味覚がマヒしてきて、濃い味付けの食べ物を欲したり、体が火照って最後にアイスクリームを食べたくなったりするので要注意です。

意識的に体を動かすことも重要です。運動習慣がない人は、まず歩くことから始めましょう。ウオーキングと気負わず、「スポーツ新聞を買いに」「本を借りに」など何か目的をつくって、自宅から1㎞くらい離れたコンビニや図書館まで歩いて出掛けるなら継続できそうです。かつてスポーツをしていた人なら、地域にある公共の体育館やプールを利用するのも手です。「○曜日の○時~は体育館のジム」などと日課に組み込んでしまうと、意外と苦になりません。

食事や運動を生活習慣として定着させるには、定期的に計測することがポイントです。週に1回体重と腹囲を測って手帳などに記録しておく、歩いた歩数や消費カロリーなどを計算してくれる腕時計やスマホアプリを活用するなどして、自分の頑張りや体に現れた変化を可視化し、客観的に評価すると、モチベーションにつながります。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数
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