各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
青梅商工会議所は、3月に開設したインターネットショッピングモール「東京いいもの青梅」に出品されている食品からチーズ工房フロマージュ・デュ・テロワールのチーズ、漬物のタマ食品の醸造酢とドレッシング、こんにゃく製造、向山食品の「のしこん」などを販売した。同サイトは青梅の企業の販路拡大を目的としたもので、市内に事業所があり自社で製造販売している企業が出品できる。
フロマージュ・デュ・テロワールは平成26年創業。代表の鶴見和子さんはフランスでチーズづくりを学び、帰国後、同所の創業セミナーを受講して起業した。原料の牛乳、乳酸菌、塩、風味付けの酒などに全て青梅や近隣の産物を使うなどこだわりを持っている。
タマ食品は、昭和13年の創業以来、漬物で親しまれてきたメーカー。平成26年に醸造免許を取得し、東京で生産された野菜を使った酢やドレッシングの製造を開始、今回は珍しい柿酢やトマト酢などを紹介した。
向山食品は青梅の良い水と国産の材料を使ったこんにゃくづくりで知られる。「のしこん」はさしみこんにゃくで、柔らかく喉越しが良いのが特徴。手で伸ばして(のして)成形することから名付けられたという。
同所は、「こうした機会に、青梅の『いいもの』をもっと広めていきたい」と話している。つくる事業周辺店舗の売り上げ増と評価した。
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