日本商工会議所と全国観光土産品連盟は、1121点の土産品の中から優れた商品を「全国推奨観光土産品」として選定。特に優秀と認められ、大臣賞と日本商工会議所会頭賞に選ばれた商品を8回にわたり紹介する。
愛知県名古屋市で創業した漬物店「大和屋守口漬総本家」の看板商品は、地域の特産品で世界一長い「守口大根」を「漬物の宝石」と呼ぶにふさわしい琥珀(こはく)色になるまでじっくり漬け込み熟成させた「守口漬」だ。契約農家で丁寧に栽培された木曽川河畔で育った守口大根を、職人が一本一本指先で確認し、塩漬けを二度、酒粕で二度、さらに仕上げ漬けをし、足掛け3年かけて仕上げられる。この手間を惜しまない心が、伝統の味と技を今に伝えている。
審査員からは、「地域の自然が育んだ農産資源を丹念に時間と労力をかけてつくり上げている。また、粕にハチミツを加えるなど、見えないところで種々の工夫がなされている」との評価を得た。手頃な価格と少量に小分けされていることから、手土産に最適な逸品だ。
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