各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
伊丹商工会議所は、「乾杯は【伊丹のお酒】で!」の垂れ幕をブースに掲げ、酒と酒関連商品を中心に出品した。伊丹は江戸時代、にごり酒から透明な「清酒」を創出したとして「清酒発祥の地」といわれる酒づくりのまち。地元の老舗、小西酒造と伊丹老松酒造からこだわりの酒を紹介した。
清酒「白雪」で知られる小西酒造は、兵庫県産米を100%使用した「吟醸ひやしぼり」を出品。フルーティーで、「ワイングラスで楽しめる日本酒」として人気だ。同社はたるの香りが特徴の「樽酒」も紹介した。伊丹老松酒造は江戸幕府へ「御免酒(ごめんしゅ)」と称される官用酒を納めた歴史を持つ酒蔵。伝統の「御免酒老松」ブランドから純米酒などを出品した。
そのほか、「白雪」の吟醸酒かすを使ったフリーズドライの「白雪かす汁」や、「老松」の酒かすと伊丹産の食材、牛すじ肉をじっくり煮込んだレトルト「老松伊丹酒粕カレー」、ワサビの風味が効いた「酒粕ドレッシング」などがブースに並んだ。
また、伊丹ではイチジクの栽培も盛ん。8月中旬から10月が旬のイチジクは、栄養価が高くお酒を飲んだ後に食べるとよいという。この地元産の旬のイチジクを使った手づくり「いちじくジャム」と、地元ソースメーカー・七星ソースが開発した「いちじく入りとんかつソース」を新たな名物として紹介した。
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