川越商工会議所(埼玉県)は7月10日、川越市と連名で作製した、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の公式エンブレムを使用したバナーフラッグを市内の中心商店街の街路灯に掲出した。同市は同大会のゴルフ競技会場となっており、フラッグ掲出は大会に向け機運醸成を図る取り組みの一環だ。同所によれば、自治体と経済団体が連名で公式エンブレムを使用したフラッグを作製したのは全国初。7月11日には、日本商工会議所の三村明夫会頭が視察に訪れた。
バナーフラッグは川越商店街連合会などの協力の下、「川越新富町商店街(クレアモール)」の街路灯21本に掲出。大会エンブレムをベースに市や同所名、「ゴルフ競技」などの文言を入れたデザインだ。
公式エンブレムを使用できる機関は、開催都市(自治体)、大会スポンサーなどに限られるが、同所では、大会機運醸成のためには公式エンブレムを使用したフラッグを人の集まる場所(商店街)に掲出すること、地域一体となった盛り上げには地元経済界の総意が必要と考えた。この度、大会組織委員会より自治体が主体の取り組みに経済団体などが参画する場合として、公式エンブレムの使用が全国で初めて認められ、今回の掲出に至った。
フラッグは今年度中に市内全域で100枚程度の掲出を目指し、来年度以降さらに掲出範囲を拡大する予定。同所は「オール川越で大会機運醸成に貢献する」と意気込む。
7月11日に同市を訪れた日商の三村会頭は、同所の立原雅夫会頭らと共にフラッグが掲げられた商店街を視察し、「にぎわいのある町」と述べた。また、蔵造りのまち並みなども巡り、観光振興策への関心を示した。
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