女帝・持統天皇が完成させた日本国創成の舞台
藤原京は、天武天皇が建設に着手し、持統天皇の時代である694年に遷宮された都で、橿原(かしはら)市から明日香(あすか)村にかけて造営されました。その規模は、後の平城京や平安京を上回る25㎢ほどと推測され、古代最大の都でした。ここで大宝律令などさまざまな法律が定められ、日本は律令国家として歩み始めました。 大極殿や内裏(だいり)があった藤原宮(ふじわらのみや)は1㎞四方ほどあり、現在も発掘作業が続いていますが、周辺は史跡公園として一般に公開されています。菜の花、コスモスなどの四季の花が彩る公園の向こう側には、朱色の藤原宮の列柱を見ることができます。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
橿原商工会議所 総務課 宮本和美
橿原神宮は、初代天皇であると伝えられる神武天皇が、橿原宮で即位したという日本書紀の記述に基づき、1890(明治23)年に創建されました。干支にあわせて掛けかえられる外拝殿前の巨大絵馬が、参拝者をお迎えします。
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