町田商工会議所(東京都)などは9月1日、市内外の10企業と連携して開発・栽培した「まちだシルクメロン」の販売を開始した。市内などの中小異業種企業が共同で開発したメロンは、高糖度・高品質で豊富に供給することが可能。地域ブランド確立への期待が高まる。
平成21年に「食の安全性の追求・低コストで高品質なメロンを供給」を合言葉に、地域ブランドを確立しようと、メロン専門の果実栽培経験者が一人もいない中、精密機器や医療機器メーカーなどの参加企業がそれぞれの持つ技術を集結。スタートから6年目にして、全く新しいタイプの栽培システムの開発と商品化に成功し、ついに「収穫の秋」を迎えた。
今回開発された栽培システムは、病害虫に負けない強い体質をつくりやすい、ゆらぎシステムを備えた水耕栽培。通常は1株から1~4個しか収穫できないメロンだが、この栽培方法では1株から年間30~60個の収穫が可能となる。現在、5毛作の収穫にもチャレンジ中で、糖度14度以上の高品質メロンを大量に収穫できる栽培装置と、その技術を活用したメロン果実の両面で、地域内外から注目を集めている。
同所では、市内の事業所から「まちだシルクメロン」を使ったスイーツを募集し、審査会を経て、優れた品質のスイーツを「プレミアムスイーツ」として認定する事業も企画している。選ばれた商品は10月21~11月8日まで、イベントや冊子、ポスター、ホームページ、地域情報誌などを通じて広くPRすることとなっている。
まちだシルクメロンは、昨年設立された会員企業「まちだシルク農園」が販売を担当。ファックスで申し込みを受け付けている。1個3240円~。
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