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「下町育ちの再建王」の経営指南 社員教育に『ほめ育』を

以前から親交がある、一般財団法人ほめ育財団・代表理事の原邦雄さんから、昨年末に、『1日1ほめで幸運を引き寄せる 自分をほめる習慣』(すばる舎)という著書をいただきました。今回は、この『ほめ育』について、原さんの以前の著書を含め、勉強になったことを報告したいと思います。

原さんは、人はほめられることにより、〝自己重要感〟〝自己有能感〟〝自己好感〟の3つの欲求(自尊心の3大欲求)が満たされる、と言っています。

「下働きと感じるかもしれないけど、君がいないとこのチームの仕事は完成しない。一つ一つの仕事が重要なんだ」と部下自身の仕事の重要性を教える。

「人に長所と短所があるのは当然だけれど、君はこれとこれが素晴らしいじゃないか」と自分の長所に気付かせる。そして最後に、「問題がある時には叱るけど、君のことは認めているんだよ」と好感を持っていることを伝える。

この3つを満たしてあげることが『ほめ育』のポイントで、人はほめられると相手の話を素直に聞けるようになるのです。上司が部下をほめる目的は、部下が自分で考えて行動し、自分の翼で飛べるようになることです。そのためには、まず部下の存在を認めてあげて、本人に何ができるかを分からせ居場所をつくり、自信を持たせる。原さんは〝根っこに水をあげる〟と表現していますが、ちゃんと根っこに届くように水をあげると植物は成長します。しかし間違った枝ぶりにならないようにほめっ放しにしないで、成長のベクトルを時々修正してあげる、という点も上司の重要な役割。『ほめ育』は教育する側の義務もきっちりと伝えています。社員教育に気を遣う昨今、ぜひ参考にしてみてください。

話は変わりますが、毎日の仕事でメールやLINEというツールを多用します。短い文章が基本なので、良い報告はOKですが、悪い報告にはメールなどのツールは使うべきではないと私は考えています。悪い報告に対して上司は必ず質問をしてきますから、電話か面談が鉄則だと思うのです。

基本的に「LINEで心は伝わらない」が持論でしたが、そうではないことを原さんは教えてくれました。彼は、ホテルのメモ紙でもいいので、その時の気持ち、例えば「今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします」など、手書きの言葉を携帯電話のカメラで撮って送ることを習慣としているというのです。これには感心しました。LINEでも、これを送られたらキッチリと心が伝わります。人との関係を深く考えている原さんならでは、の発想。すぐに実行できるので、試してみてください。

小山 政彦(こやま・まさひこ) 株式会社 風土 代表取締役会長 (前 船井総合研究所 代表取締役会長) 1947年、東京生まれ。開成高校卒。早稲田大学理工学部数学科卒業後、実家のディスカウントストア経営に携わる。84年、船井総合研究所に入社。6年後には売り上げ3億円のNo.1コンサルタントになる。2000年の社長就任後は大証2部から東証1部上場、離職率20%台を6%までに改善、賞与支給No.1企業など経営者としても手腕を振るう。10年には代表取締役会長に就任。13年3月をもって退任し、現在は㈱風土代表取締役会長を務める。著書に『ベタ惚れさせるマネージメント』(講談社)、『9割の会社は人材育成で決まる!』(中経出版)など多数

お問い合せ先

社名:株式会社 風土

TEL:03-5423-2323

担当:髙橋

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