過去最高の1万4121人が登録〝地域へ活力〟を目標に新たな取り組みも実施
日本YEGと全国9ブロックYEGが主催するブロック大会が今年度も盛大に開催された。開催地ならではのさまざまな挑戦が行われ、大きな成果をあげた。
8月2日の東海ブロック(岡崎市)を皮切りに、北陸信越ブロック(富山市)、東北ブロック(盛岡市)、四国ブロック(多度津町)、近畿ブロック(城陽市)、北海道ブロック(砂川市)、九州ブロック(久留米市)、中国ブロック(玉野市)、関東ブロック(藤枝市)の9地域でブロック大会を開催。総登録者数は過去最高の1万4121人を記録した。その経済効果は約4億7000万円にのぼると見込まれている(※注)。
YEGのパワーを地方自治体に対する政策提言へ
ブロック大会は、全国各地での消費活動もさることながら、YEGの数のパワーを地域の人々や来場者に見てもらうことにある。特に平成28年度は、このパワーを来賓者などに発信し、YEGから地方自治体に対する政策提言につなげていくという目的を明確にしている。 そのため、各ブロックの経済産業局局長や道府県知事、市長に臨席いただいた。また中国ブロック大会では臨席された加藤勝信一億総活躍担当大臣からもYEGへの期待が述べられた。
次(地)世代につなぐ新しい挑戦
今年度、多くのブロック大会で新しい挑戦や次(地)世代につなぐ取り組みがあった。新しい挑戦としては、次回の開催地を紹介するPRビデオを発展させた。今までのような単なる観光PR映像を流すのではなく、主管地のYEGメンバーに焦点を当てたものを制作し、より深く地域とYEGのつながりを伝えた。
また、次(地)世代につなぐ取り組みとしては、式典や懇親会前のアトラクションに、地域の高校生などを招待。成果発表の舞台としてブロック大会を活用してもらった。東北ブロック大会では、地元の高校生がブロック内の単会をアナウンスで紹介。また、北海道ブロック大会では市民劇団に所属する地元の中学生が大会の趣旨説明をコミカルに演じ、会場をにぎわせた。このように、若い世代と一緒になって大会を行うことも、地域の未来を元気にするポイントではないだろうか。
ブロック大会を支える多くの熱い思い
ブロック大会は、普段、会社の経営をしている各地YEGメンバーが、限られた人員で、式典や分科会などを設えている。閉会式では、大会開催までの苦労やその達成感、支えてくれた社員や家族への感謝の思いが涙となってあふれ出る。各地におけるブロック大会のプログラム一つひとつが、熱い思いに支えられている。
今後の取り組み
今年のブロック大会は、過去最多の参加者が各地を訪れ、新しい挑戦などを通じてYEGのパワーを見てもらった。今後は、YEGメンバーがさらなるにぎわい創出につながる政策提言を行い、それを実現するまちづくりにつなげていくことが、ブロック大会の役割になるのではないだろうか。来年度以降のブロック大会にも期待が高まる。
※注 観光庁による「旅行・観光消費動向調査 平成27年年間値(確報)」での日本人国内旅行の一人1回当たり旅行単価3万3750円をもとに計算:1万4121人×3万3750円
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