岡谷、諏訪、下諏訪、茅野の4商工会議所と周辺商工会などで組織する実行委員会は10月15~17日、「諏訪圏工業メッセ」を開催した。諏訪地域6市町村を中心に、長野県内外の403事業者・団体が集結し、533ブースを出展。平成14年から毎年開催している同メッセは今年で14回目となり、商工会議所と周辺商工会や行政と連携した広域の工業専門展示会として着々と知名度を上げている。今年は国内外から約2万7000人が来場し、活発な商談が行われた。
同メッセは、「魅力あるSUWAブランドの創造」をテーマに、「ものづくり」の情報発信を行う地方最大級の商談・展示会だ。精密・微細加工技術の集積地である諏訪圏の強みを活用した、医療・環境エネルギーなどの新技術・新産業創出への取り組みを展示。「加工技術ゾーン」「電気・機械・光学ゾーン」「ソリューションゾーン」「産学・研究ゾーン」の4つのゾーンに分かれたブースでは、活発な情報交換・商談が行われた。
今年は特に海外への販路拡大を目指す企業が多いことから、海外企業を招き「国際交流ゾーン」を設置。大手から小規模事業者までさまざまな企業が自慢の商品を売り込んだ。
また、記念講演会にはトヨタ自動車の小平信因副社長が登壇。「自動車産業をめぐる諸課題とトヨタの取り組み」をテーマに工業の在り方などを論じた。さらに、地域の未来を担う子どもたちにも地元の工業の魅力を知ってもらい、人材育成を図るため、体験プログラムなども実施。幅広い世代に諏訪圏の工業をアピールした。
来場者からは、「小規模でもキラリと光る企業が集積している諏訪圏企業のポテンシャルの高さを知った」などの声が聞かれた。来年は、10月13~15日に開催する。
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