岡崎商工会議所(愛知県)は8月22・23日の2日間にわたり、「第3回全国まちゼミサミット」を開催した。まちゼミは、商店街の店主が講師となってお店の個性や魅力などを伝え、商店街活性化を図る取り組みだ。平成14年度に同市で始まり、現在では全国約150カ所で開催されるまでに成長した事業として注目されている。
同サミットでは、既にまちゼミを実施している店舗と、新規に検討している店舗とが意見を出し合い、ブラッシュアップを目指すことが目的で、全国から約500人が参加した。サミットでは「岡崎まちゼミの会」代表である松井洋一郎氏の講演や、流通科学大学商学部特別教授の石原武政氏による「まちづくりフォーラム」、相談会や大懇談会などを実施したほか、グループに分かれて同市内でまちゼミ参加店を巡るツアーなども開催。参加者は、発祥の地で10年余にわたり蓄積されたノウハウを学んだ。
同所では、「多くの方に参加していただき、感謝している。まちゼミを成功させることは容易ではないが、即効的な効果のみを求めず、継続的に続けることが大切。仲間をつくり、試行錯誤を繰り返しながら頑張ってほしい。今後もまちゼミが地域活性化の一つの手段となれば」と話している。また、松井代表はサミットの最後に、「次回は2~3年後に開催したい」と、次回につなげる意気込みを語った。
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