札幌商工会議所(北海道)と気仙沼商工会議所(宮城県)は8月23~29日に、東日本大震災復興応援物産展「気仙沼福幸(ふっこう)マルシェ㏌新さっぽろ光の広場」を共同開催した。両会議所が共同でブース展開をし、気仙沼市物産振興協会の協力を得て、「ふかひれスープ」や「気仙沼ホルモン」ほか海・山・川の豊かな恵みの加工物産品約80品目を販売。連日予想以上の人気で、全商品完売の実績を挙げた。
マルシェの開催は昨年11月、復興支援の一環として、札幌商工会議所の職員が気仙沼商工会議所に1カ月派遣されたことがきっかけとなった。同市の現状を把握した上で、風評被害払拭や地域ブランド育成などに対し、札幌商工会議所としてどのような支援ができるかを検討。一過性で終わらないPR手段として、まずは札幌で「福幸マルシェ」の開催を企画した。マルシェ期間中は気仙沼商工会議所から応援団が駆けつけ、連日、会場を盛り上げた。
会場には観光コーナーを設置したほか、「気仙沼復興パネル展」も同時に開催。震災前、震災直後、そして現在までの歩みをアピールし、本格復興に向けた支援を訴えた。札幌商工会議所は、「今後とも東北各県の会議所と連携し、震災からの復旧・復興の応援を継続的にさせていただきたい」と話している。また、気仙沼商工会議所は「ようやく工場を再建しても販路を失い苦戦する会社も多く、このような事業は復興に向けて大変励みになり、ありがたい」と話している。