第33回全国大会を開催
日本商工会議所青年部(日本YEG)は2月20〜23日の4日間、栃木県内各地で「第33回全国大会とちぎ宇都宮大会」を開催。22日の記念式典には、日本商工会議所の三村明夫会頭や茂木敏充経済産業大臣、福田富一栃木県知事、佐藤栄一宇都宮市長らの臨席の下、全国から約4700人のメンバーが参集した。
全国大会は、商工会議所活動の一翼を担う全国各地の青年経済人が、交流と研さんを通じて次代への先導者としての意識の高揚を図ることを目的に、毎年開催している。平成25年度は、「交わりがおりなす 新たな創造!」をコンセプトに、YEGが一丸となって地域を支え、日本が抱えるさまざまな課題に果敢に挑んでいくために、より強い絆を結ぶ大会を目指した。
21日は、県内各地で7つの分科会を実施。さらに宇都宮商工会議所の創立120周年を記念した特別分科会や、物産展などを催した。
22日の記念式典では、冒頭、阿部賀寿男平成25年度会長(仙台YEG)があいさつ。「国の礎となるのは中小企業。地方の中小企業は景気回復を実感できていないが、われわれ青年経済人の手でこの状況を打破し、未来を変えていかなければならない」と語った。その上で「大会での交流を通じて生まれた絆を地域経済と中小企業の発展につなげ、それぞれの地域でYEGの力を発揮していこう」と呼び掛けた。
続いてあいさつした三村会頭は、「日本再出発の重要な原動力となるのは、中小企業の発展と地域の再生。そのためには、中小企業の成長に向けた挑戦と地域の資源を有機的に結び付け、『地域の付加価値創造』を実現することが不可欠」との認識を提示。宇都宮商工会議所が推進する餃子を中心としたまちづくりを例に挙げ、「地域・中小企業・行政を結び、独創的で活力あふれる取り組みを実行できるのが商工会議所の強み。今こそ、地域・中小企業のために、その力をより一層発揮するとき」と呼び掛けた。さらに、YEGメンバーに対し、「全国のメンバーの絆から生み出される創造性あふれる行動力こそが、地域経済、ひいては国全体に元気をもたらし、『新たな日本再出発の礎』へとつながる」とエールを送った。
引き続き、日本YEG提言書手交式を行い、全国のYEGメンバーの意見を取りまとめた提言書を三村会頭に提出。また、YEGビジネスプランコンテスト表彰式を実施し、「被災農地復興に寄与する国産飼料米を利用した6次産業化ビジネス〜新しい農業の風を仙台から〜」を計画した仙台YEG(宮城県)の福田大輔氏がグランプリ(日商会頭賞)に輝いた。
その後、作家の加来耕三さんが「日本再生に向けて若き経営者が歴史から学ぶべきこと」をテーマに講演。さらに、シンガーソングライター・川嶋あいさんのミニライブを開催し、『旅立ちの日に…』など卒業するメンバーに贈る曲を聴いた。
次回の全国大会は、来年2月19〜22日に京都市で挙行する。
平成26年度副会長あいさつ
有用な情報を発信し無から有をつくるお手伝い
東地区副会長 串橋 伸幸(留萌YEG・北海道)
ご縁とつながりから始まっているといっても過言ではないYEG活動。出会う人全てが刺激的だからこそ意味深いものだと、日々感じさせられます。可能性を求めて挑戦と創造を繰り返し、今日よりも明日は素晴らしく魅力的にと思いを描く。だからこそ真剣に面白楽しく、感動的に活動しなければならないと考えます。
理想・思考も大切ですが、行動して可能性を開き、思いを届ける活動が重要ではないでしょうか。私自身、「挑戦元年」と位置づけ活動し、挑戦こそが無限の力を生むと信じ、悔いのない時間を過ごしていきたいと思っています。
今年度は、研修委員会とビジネスパワーアップ委員会を担当させていただきます。「運」や「ツキ」「チャンス」は与えられるものではなく自らつかむものです。たくさんのチャンスが転がっているYEG活動で、より有用な情報を両委員会から発信し、無から有をつくるお手伝いをさせていただきます。
魅力的なYEGであり続けるためには、皆さまの貴重なご意見が必要です。なぜなら、あなたがYEGの原動力だからです。
委員会活動を通じさらに深い会員間交流に寄与
中地区副会長 加藤 貴士(伊勢YEG・三重県)
仲田会長の熱い思いからできた408+会員活性委員会を担当させていただきます。仲田会長を中心に委員会メンバーと全国の409単会を訪問し、各単会と日本YEG、それぞれの活動の共有や、問題点などの意見交換を通じ、2万9000人を超える日本YEG会員のさらなる発展を目指してまいります。
もう一つの担当である企画委員会は、春の会長会議、秋の9ブロック大会、会長研修会(新発田)、全国大会(京都)を成功に導くための委員会です。408+会員活性委員会の活動が、各大会における参加人数の増加や、さらに深い会員間交流、地域活性化のための情報交換などに大きく寄与すると考えております。
せっかくの連合会組織ですので、全国の同志が苦労してつくり上げた各大会に、道府県連やブロックを越えて参加することに大きな意義があると思っています。メンバーは日頃からSNSなどでつながっていますが、現地の空気を肌で感じ、リアルに会って議論することにより、スローガンにある「縁結」をさらに深めたいと思います。
YEGに所属する意義を実感してもらう
西地区副会長 栗田 憲吾(高松YEG・香川県)
西地区担当副会長という重責を私が引き受けて良いのだろうかというのが正直な気持ちでしたが、とてつもない覚悟を持って会長を引き受けようとしていた仲田会長の思いを聞き、その思いを実現するために一緒に活動してほしいとの言葉に迷いは消えました。〝仲田年度〟の目指すものは、私の信条である「知って行わないのは、知らないのと同じである」という意味の陽明学の命題「知行合一」そのものだったのです。
まずは、408+会員活性委員会の活動の中で、仲田会長とともに担当地区の単会に伺い、膝を突き合わせて議論を交わすことで率直な意見を聞き、お役に立てるような活動につなげていきます。また、担当させていただく交流委員会の「故郷の新しい風会議」「海外交流事業」や、日本ビジョン委員会の提言活動、友好青年4団体との交流活動などを、各委員会のメンバーと共に精一杯推進していきます。
日本YEGは、決して出向している人たちだけの組織ではありません。全ての単会に所属するメンバーで構成されているのです。一人でも多くのメンバーに日本YEGに所属することの意義を実感してもらうために、副会長としての役割と使命を認識し、スローガンにある「躍動」「縁結」「我地力」を実践し続けます。
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