東北ブロック代表理事 山口 敦史(天童YEG・山形県)
東日本大震災から3年がたちました。これまで多くの皆さまから物心ともにご支援を賜り、心より感謝申しあげます。被災地の現状は、復興が進んでいるところ、復旧すらままならないところ、その格差はますます広がっているように感じます。
昨年11月に東北ブロックYEGの事業で、福島県浪江町の現状を視察しました。許可を得て立ち入り禁止区域に入り、駅前でバスを降りた途端、参加者全員が凍りつきました。あの日から時が止まったままでした。この衝撃は、実際に現場を見なければ実感がわかないかもしれません。私自身この体験で、被災地に対する考え方が変わりました。多くの仲間やそこに暮らしていた人々が、復旧半ばで苦しんでいます。この震災を決して風化させることなく、私たちはこれからも積極的な支援を続けていく必要があります。
今年の東北ブロックYEGは「和而不流〜真の復興に向けて歩を進めよう〜」のスローガンを掲げ〝真の復興〟とは何か、どうすれば東北が本当の意味で一つになり同じ方向に向かって進むことができるのかを真剣に考え、積極的な復興支援と地域力向上に向けた取り組みを実施します。特に、経済協力開発機構が実施する「OECD東北スクール」に対する支援を行います。また、9月には被災地で初の東北ブロック大会いわき大会が開催されます。ぜひ多くの皆様にご参加いただき、被災地の今をご自身で見て、感じて、伝えていただきますようお願い申しあげます。
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