政府の産業競争力会議は7日、「農業」をテーマに、成長戦略の進捗状況などを点検・評価する実行実現点検会合を開催し、生産調整の見直しをはじめとする改革の実現状況などを検証した。同会合では、随時、改革のフォローアップを行い、成長戦略の確実な実施を促していく。
産業競争力会議のメンバーで農業分野の主査を務める日本商工会議所の三村明夫会頭は、「農業の成長産業化のためには、消費者などのニーズが生産現場に反映され、付加価値を高めていくとともに、生産・流通システムのコスト削減や高度化などを通じて生産性を向上させることが重要」と指摘。「コメの生産調整の見直しに向けた環境整備」「付加価値・生産性の向上とバリューチェーンの構築」「輸出促進」などの具体策の着実な実施を要請した。
また、進捗の遅れている経営の法人化について「改善策を示すべき」と強調。農地集約については、来年5月までに実績を取りまとめることを求めた。
最新号を紙面で読める!