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伝えていきたい日本の技 ビーズ刺繍のハンドバッグ

柏ビーズ(千葉県柏市)

日本刺繍の技法を使用し直径約1.5〜2.0mmの小さなビーズを2粒ずつゆるみなく縫い付け、華やかな柄を施しています(撮影:加藤正博)

今月は、つややかなきらめきが魅力的な、ビーズ刺繍(ししゅう)のハンドバッグをご紹介します。

ビーズ細工の歴史は古く、古代エジプトにまでさかのぼれると言われています。16世紀後半ごろにはヨーロッパでビーズの製造技術が進歩し、ハンドバッグのような複雑なビーズ細工もつくられるようになりました。日本に入ってきたハンドバッグを修理した職人たちがビーズ細工を学び、伝統的な日本刺繍と組み合わせて生み出したのがビーズ刺繍です。

昭和11年に柏ビーズを創業した仙田鎮男(まさお)さんはそうした職人の一人で、布の袋にビーズだけで刺繍を施すことで、ビーズ細工の繊細な美しさや滑らかな質感を生かした丈夫なバッグをつくり上げました。日本製の粒のそろったガラスビーズを丁寧に手縫いし、長いもので一年ほどかけて制作されるオーダーメードのバッグは、美しいだけでなく実用性も高く、祖母・母・娘の三代にわたって愛用される芸術品といえます。

※月刊石垣2018年4月号に掲載された記事です。

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