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伝えていきたい日本の技 絵ろうそく

小池ろうそく店(新潟県新潟市)

四季の花を12本セットにした彩りの美しいろうそくは、日本土産として海外からの観光客にも人気があります(撮影:加藤正博)

今月は、四季折々のさまざまな花が描かれた温かみのある絵ろうそくをご紹介します。

日本海側をはじめとする豪雪地帯では、深い雪に閉ざされる長い冬に仏壇に供える花がなく、その代わりとして白いろうそくに花を描いて火を灯(とも)す文化が生まれました。昔ながらの和ろうそくは和紙を灯芯とし、ハゼの実をつぶして抽出した油脂を原料とするハゼロウでつくられたもので、庶民にとっては高価なものでした。そのろうそくに故人をしのび一輪一輪手描きした花は、ろうそくとともにゆっくりと燃え尽きることで仏のもとに届くといわれています。

明治に入り安価な西洋ろうそくが普及すると、和ろうそくの生産量は落ち込み、絵ろうそくを手がける職人も全国にわずかとなりました。小池ろうそく店の四代目店主・小池孝男さんは、日本人ならではの心情をうつす絵ろうそくを後世に伝えるため、手描きにこだわりながら美しい花ろうそくをつくり続けています。

※月刊石垣2018年5月号に掲載された記事です。

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