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伝えていきたい日本の技 双子織

蕨商工会議所

手触りの良さとめりはりのある縞模様は、太陽にかざしても透けないほどの高密度の織りから生まれています(撮影:加藤正博)

今月は、途絶えていた技術を地元民の熱意でよみがえらせた、蕨(わらび)市の双子(ふたこ)織をご紹介します。

江戸時代の末ごろ、二本の高級綿糸を並べた「引き揃え糸」を経(たて)糸、または経糸・横糸の両方に用いて平織りにした二タ子(ふたこ)織が考案されました。その細く鮮明な縦縞と、綿でありながら絹織物のような手触りが人気を博し、蕨市は機織りのまちとして発展していきます。明治時代には二本の糸をより合わせた「双糸(そうし)」で織り上げる双子織へと発展し、全国にその名を知られるまでになったといいます。

1960年代前半を最後に生産が途絶えていた双子織でしたが、2004年、明治期の縞帳(しまちょう)を元に復元されたことから、蕨商工会議所では2014年に双子織みらいプロジェクトを立ち上げました。最大の魅力であるしっとりとした手触りがより手軽に楽しめるよう、年齢や性別を問わない名刺入れなどの小物に仕上げ、双子織のよりいっそうの普及を推し進めています。

※月刊石垣2018年6月号に掲載された記事です。

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