日本商工会議所は昨年11月29日、「日本・ロシアビジネス交流セミナー」を開催。ロシア側から30人、日本側から104人の計134人が参加した(写真)。
あいさつに立った日商の中村利雄専務理事は、「安倍晋三内閣総理大臣のロシア訪問をきっかけにして、日露両国の関係を強化する機運が高まっている」と指摘。このような中、両国の交流をより深めるために、総理官邸主導で「日露交流促進会議」が10月に発足したことに触れ、「両国の関係が強化されていくことに期待している」と述べた。
また、ロシア側からは、同国の中小企業団体であるオポラ・ロシアのセルゲイ・R・ボリソフ評議会議長が、「ロシアとのビジネスはリスクが高いと言われてきたが、これからはロシアとビジネスをしないことがリスクになる」とあいさつした。
セミナーでは、ボリソフ議長と、日本貿易振興機構(ジェトロ)の梅津哲也氏が「中小企業にとってのロシアの魅力とビジネス環境」について説明した。このほか、ロシアの自動車市場における中小企業のビジネス機会について、豊田通商海外地域戦略部の二宮靖雄部長職と、ファクタリング会社連盟のウラディミール・エメリアノフ会長が解説。その後、ロシア側から「医療機関の望む医療機器・関連サービス」、「中小食品企業への期待」と題した報告があった。
また、セミナー終了後には、名刺の交換会を実施。70人を超える参加者が熱心に情報を交換した。
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