三村会頭 生産性向上支援を
政府は3月25日、「第6回一億総活躍国民会議」を開催し、長時間労働の是正、女性の就業促進などについて議論した。会議に出席した日本商工会議所の三村明夫会頭は、「長時間労働を是正することは、全ての人々が働きやすく、活躍しやすい職場環境の実現、および労働生産性向上につながることから、非常に重要な課題と認識している」と述べ、中小企業の働き方改革の必要性を強調した。安倍晋三首相は、長時間労働の是正の声が大きくなっている現状を説明、「われわれがさらに背中を押してくことが大切」と述べ、法規制の執行を強化していく考えを示した。
一億総活躍国民会議
三村会頭は、長時間労働是正に必要とされる労働生産性向上に向け、人材育成や業務改善に取り組む中小企業が多いものの、企業規模が小さくなるほど対応が進んでいないとする日商の調査結果を紹介。現場の実情に応じた人材育成が一層進むような支援や、業界慣行の改善を促すような支援、また、積極的に働き方改革に取り組んでいる企業に対するインセンティブの付与などの施策を求めた。
最新号を紙面で読める!