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挑む!キャリア教育編 vol.11 「売り物」をつくる緊張感 野田

電子機器製造工場で実際の商品をつくる生徒たち 

少子高齢化が急速に進む中、若年者を取り巻く雇用環境も変化を遂げている。今回の「挑む」では、若者の職業観醸成を通じて、地域活性化につながるキャリア教育を活発に行い、顕著な功績を挙げている好事例を紹介する。

野田商工会議所(千葉県)は平成21年度から、工業専門の学科(機械科・電気科・環境化学科)を有する市内の清水高校の生徒を対象に、将来のものづくり人材を育成するため、生産現場での実務実習、出前授業、工場見学などを毎年実施。27年度末までに、約120人の生徒が実務実習を、約450人の生徒が出前授業および工場見学を経験した。

同事業の特徴は、通常の職場体験やキャリア教育実践プロジェクトなどの「教育的な視点」より一歩踏み込んだ、「実務実習による技能習得」と、卒業後、「最前線で活躍できる即戦力のものづくり人材」を育成していることにある。機械科と電気科を対象とした実務実習では、地域にあるスチール家具製造工場や電気機器製造業者に生徒が赴き、溶接や施盤を使った部品加工実習のほか、実際に販売する製品の製作作業にも携わる。生徒たちは、店頭に並ぶ「売り物」をつくるという緊張感を体験することで、学校で習うことと生産現場の違いを感じるという。また、環境化学科を対象とした出前授業では、化学物質の取り扱い方法や安全管理などに関する講義のほか、食料製品の製作実習なども行っている。

同事業を通じて、参加した生徒の働く意欲の向上や、卒業後の企業選びの範囲が広がったと、学校側からも好評を得ている。また、受け入れ企業に就職した生徒もおり、企業側からも、「ものづくりの人材が減少している中、即戦力になる若い人材を確保できてうれしい」との声が上がっており、マッチング事業としても成果を挙げている。

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