日商 Assist Biz

更新

伝えていきたい日本の技 別府竹細工

別府竹製品協同組合(大分県別府市)

竹細工のしなやかな弾力や強さが生かされたバッグや涼やかな花器は、海外でも人気が高まっています(撮影:加藤正博)

今月は、別府市の伝統工芸である竹細工をご紹介します。

別府の竹細工について記された最も古い記述は日本書紀に見られ、九州行幸をされた景行(けいこう)天皇に、良質な篠竹で「茶わんメゴ」(竹製の食器)をつくり、食事を供したとされています。その逸話に示されるように別府は質の良い竹の産地であり、竹細工で主に使われるマダケの生産でも全国一のシェアを占めています。竹細工は室町時代から本格的に始まり、江戸時代後期に湯治場として別府の知名度が上がるとともに、全国に広まっていきました。

竹細工は欧米にもコレクターが存在し、世界的にも注目を集めています。別府竹製品協同組合代表の岩尾一郎さんは、若手の工芸士とともに竹を使った現代的な作品づくりに取り組む一方、インバウンド向けのホテルの内装を手掛けるなど、海外へ向けた発信にも力を入れています。

お問い合わせ

別府竹製品協同組合(べっぷたけせいひんきょうどうくみあい)

TEL:0977‐22‐6439

HP:https://www.beppu-take-kumiai.com/

※月刊石垣2019年8月号に掲載された記事です

次の記事

松田安鐵工

今月は、黒々とした鋳肌がモダンな鋳鉄(ちゅうてつ)の雑貨をご紹介します。明治30年に鍛冶屋として創業した松田安鐵工は、支給される鋳物素材の不良の多さに困り果てて鋳物の技…

前の記事

秋田商工会議所

今月は、秋田県伝統工芸品で純銀線を素材とする銀線細工の、新しい取り組みをご紹介します。銀線細工の技法は、平戸の貿易港を通じて欧州・東南アジアから伝わったとされていま…

関連記事

粟田建設

今月は、『月刊石垣』の40周年を記念して、堅牢強固な穴太衆積(あのうしゅうづみ)の石垣をご紹介します。穴太衆は、古墳や寺院などの築造を行っていた石工の末裔(まつえい)で、…

鍋島 虎仙窯

今月は、カラフルな4色の駒が目をひく、鍋島焼の「リバーシ」をご紹介します。鍋島焼は寛永5(1628)年に肥前・有田で始まったとされ、色絵を施した色鍋島、染付のみで絵付けを…

歴清社

今月は、「金」の華やかさやきらめきを身近に楽しめる、金箔(きんぱく)製の“ふりかけ”をご紹介します。 今年で創業115年の歴清社は、廃刀令により前身となる刀剣商からの転換…