各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
岩手県北東部沿岸に位置する久慈市は海産物が豊富なまちだ。2013年に放送された連続テレビ小説「あまちゃん」で一躍脚光を浴び、琥珀(こはく)の産地としても知られる。久慈商工会議所は今回、地元で水揚げされたサバでつくる製品と人気の菓子などを紹介した。
「べっぴんしめさば」は久慈市漁業協同組合が旬のサバを工場独自の調味酢で漬け込んだ逸品。昆布締めにした「しめさば琥珀」も好評だ。刺し身やすし、あえ物にするとおいしい。漁協はサバの缶詰も出品。水煮、しょうゆ煮、みそ煮の3種類があり、肉厚で脂の乗ったサバは柔らかく骨まで食べられる。
また、地元の菓子店2店からそれぞれの銘菓も紹介した。1930年創業の沢菊は、バターをふんだんに使った生地で粒あんを包んだ「ぶすのこぶ」をはじめ、白桃の幼実をまるごと使った「桃べっぴん」、久慈産山ブドウのチーズケーキや南部鉄器をイメージした容器入りチーズケーキ「おなべちゃん」などの創作菓子を出品。また、豆にこだわる和菓子店、竹屋製菓は岩手産黒豆を使った「黒豆甘なっとう」や黒豆入りパウンドケーキ、黒豆入りのこしあんが味わい深いどら焼き、香り豊かな黒豆茶などを出品した。
同所は物産や観光をPRしながら来店者アンケートも実施。結果を今後の小規模事業者支援などに役立てていくという。
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