日本商工会議所は2月8~10日、東京ビッグサイトで地域発のオリジナル商品の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2017」を開催した。「第83回東京インターナショナル・ギフト・ショー」「第21回グルメ&ダイニングスタイルショー」などと同時開催の会場には約3万人が来場。全国50商工会議所が販路拡大に向け、「食」「旅」「技」のオリジナル商品をPRした。また、2月15~17日には、千葉市の幕張メッセで開催された「第51回スーパーマーケット・トレードショー2017」に地域のグルメ商品を集めた共同ブース「ニッポンまるしぃ」を出展した。
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「feel NIPPON 春 2017」は、日商が全国の商工会議所と連携して実施している「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」(中小企業庁補助事業)によって開発された、地域独自の素材や伝統の技を生かしてつくり上げた商品の販路開拓・拡大を目的に開催している。今回は熊本県復興支援として、熊本県商工会議所連合会からも8商工会議所が出展。地元の逸品を熱心にアピールし、各ブースは多くの来場者でにぎわった。
新庄商工会議所(山形県)は、さくらんぼの果汁で育った「山形さくらんぼ鶏」の新メニューを出品。新庄市では、お祝いの日に鶏を一羽丸ごとさばいて、ありがたくいただくという食文化があることから、地元の食材を熟知した料理人が、ハレの日を祝う逸品として、山形さくらんぼ鶏のコンフィや、とりもつのアヒージョを考案した。
彦根商工会議所(滋賀県)は、彦根藩2代当主の井伊直孝公の甲冑(かっちゅう)をモチーフに、漆塗りや金属加工など、彦根仏壇の伝統技術を活用した、彦根でしかつくれないプレミアム甲冑をお披露目した。
また、開催期間中に実施されたグルメ&ダイニンググッズコンテストでは、常滑商工会議所(愛知県)が出品した「常滑焼 手造り綾部市松 焼酎セット」が見事大賞を受賞した。 「ニッポンまるしぃ」には、全国10商工会議所が「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」で開発した地域オリジナルのグルメ商品31点を出品した。日商では、引き続き、商談会のフォローアップとともに、実施プロジェクトへの専門家派遣など、各プロジェクトの本格化をサポートする。
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