少子化対策や地域活性化の観点から「婚活事業」に取り組む商工会議所は、全国で約170カ所、年間約280回、参加者数は2万2000人(平成25年度)にものぼる。定番事業だからこそ必要な創意工夫をした各地の事例を紹介する。
沖縄県商工会議所女性会連合会は9月24日、第1回おきなわ縁結びプロジェクト~おきなわLOVEカップル2015~を開催した。沖縄県には4つの商工会議所があり、単会単位では今までにも婚活事業を行っていたが、少子高齢化問題などの具体的な解決策として、県単位での事業展開を決定。その第一弾として、婚活パーティーを企画した。
募集の段階から、「結婚に意欲のある人」と明記し、友だちではなく、結婚相手を探すパーティーとして開催。離島を含む県全体から応募があり、抽選を行うほどの前評判を得た。
当日は、予定を上回る120人で実施し、司会には女性会と青年部のメンバーを起用。和やかな雰囲気をつくり出し、参加者全員と話せる工夫を行った。その結果、見事11組のカップルが誕生した。カップルには、ランチチケットが進呈され、次回のデートのきっかけとしてもらった。
参加者アンケートでも約8割が満足できたと回答し、プロジェクトの滑り出しは上々。担当者は、「県内各地から多くの応募があり、評判もよかった。今後も継続して婚活事業を実施していきたい」と話している。
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