鹿沼商工会議所(栃木県)は、鹿沼市内の飲食店など接客を行う事業所が、飛沫(ひまつ)感染防止のためのついたてを導入する場合、5万円を上限に購入費用を助成することとし、8月1日から申請を受け付けている。対象となるのは対面型の営業を行う事業者で、同一の内容の他の制度(補助金など)の利用がなく、市内の事業者が製造・加工・施工するついたてを導入する場合に限られる。
6月に開催した議員総会および懇親会で、感染防止対策として使用した会員事業者が製造したついたてに、参加者から同様のものをつくりたいとの声が上がり、これを受けて市が総額2千万円の補助事業予算を組んだ。ついたての普及を促すことで新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店を支援すると同時についたてを製造する市内の木工業、金属加工業者の支援も図る。
助成対象期間は8月1日~12月末日、申請受け付けは来年1月15日まで。実施要綱に基づき所定の書面をそろえて同所へ郵送する。9月18日時点で102件の申請があり、その後も申請数は増えている。木村剛考会頭は「安心して食事などができる環境づくりが経済回復につながる。鹿沼の建具の技術が感染防止の一助になれば」と話している。ついたての製造・加工、施工を取り扱う事業者は現在18社。同所はついたてを製造する事業者も募集中だ。
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