日本商工会議所青年部(日本YEG)は、全国の商工会議所青年部の指導的役割を担う会長、次年度会長予定者、および担当事務局を対象に、地域経済を担うリーダーとしての資質の向上と意識の高揚を目的として大分で研修会を開催した。
感染対策を徹底して開催
新型コロナ第3波とも言われている状況下で本研修会を開催するため、大分YEGでは感染者が出た際に経路を確認するための名簿や連絡網の整備を行い、日本YEGでは感染症予防ガイドラインやマニュアル、感染症予防に関する同意書などを作成した。同意書は、事業参加にあたっての必要事項などを確認してもらうもので、全員が提出した。今般日本YEGが作成したガイドラインなどについては、日本YEG公式ツール「エンジェルタッチ」に掲載しているので、各単会で事業を実施する際に参考にしてほしい。その他、マスク着用をお願いしたり、会場入り口での消毒・検温を徹底したり、厚生労働省の「COCOAアプリ」の利用推進を実施したりするなど細心の注意を払い、オンラインとの併用で開催した。
先導者たる気概を見せる
初日は、会員総会と開会式を行った。開会式で米良充朝会長は「この会長研修会は、全てWEBで開催した方が良いのではないかと自問自答を繰り返した。しかしながら、YEGはYEGだから挑戦できること、やれることを模索することが必要であり、それが先導者たる気概なのではないかと考える。常に挑戦し続け、その姿勢を次代に伝えていくことが、何より私たちが持つべき責務であるのではないか。会長研修会の本懐は、YEG指針の一項目にある先導者たる気概なのではないかと考えた」と話した。
そのほか全体研修として講演「政策提言のすすめ方」、吉川正明氏(沼津YEG)による特別講演「ウィズコロナでの政策提言のヒント」、パネルディスカッション「YEGと政策提言」を実施し、単会会長らが活発な意見交換を行った。
2日目は分科会で学びを深める
続く21日には四つの分科会を開催。第一分科会では次年度会長予定者が集まり、心地よい緊張感の中で単会会長予定者と道府県連会長予定者と日本YEG役員予定者による白熱したディスカッションが繰り広げられた。
第二分科会では当該年度の日本YEG出向者や各地の会長らを対象として実施し、本年度の折り返しを迎えた各地の会長に向けて、日本YEGからさまざまな情報提供と意見交換を行った。一年前には予定者として参加していた参加者も、当時とは違う引き締まった印象であり、コロナ禍での活動の難しさや、悩みなどが伺えた。
第三分科会では、冒頭に令和元年度日本YEG会長の田中暢之氏(各務原YEG)より、会長経験者から見た事務局の役割と期待についての講話を実施。各地YEG事務局員からは、「日本YEG会長だった方から直接話が聞けて良かった、とても貴重な機会だった」などの声をいただいた。第四分科会は3グループに分かれ、大分県各所で同県のお祭りや観光ビジネスについて学びを深めた。
例年とは全く異なる環境の中でオンラインを併用した新しい形の会長研修会であったため難しいことも多く、手探りの中での大分YEGの設営に感謝し、本研修会で学んだことを、各地域のYEG活動に生かしていただきたい。
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