安城商工会議所(愛知県)は安城警察署と連携し、「思いやり運転」を啓発する交通安全活動を実施している。同活動では賛同する会員事業者へ、営業車などに貼る「思いやり運転実施中」のマグネットを配布しているが、2020年11月、交通運輸部会の発案で新たに「思いやり運転の街『安城』」と書かれたのぼり旗を作成、会員へ掲示を呼び掛けた。
同所は17年に同活動をスタート。当時、安城市を含む西三河地域は交通死亡事故が年々増加していたことから、歩行者を守る活動として商工会議所や会員事業者が、道路を横断しようとする歩行者がいれば車を停止するなどの「思いやり運転」を実行し広めようと、同警察署と連携した。
のぼり旗は、愛知県の年末交通安全運動に合わせて同活動をさらに広げるため500枚を作成。11月26日に沓名(くつな)俊裕会頭、筒井重式部会長が同警察署を訪れ、のぼり旗の完成報告と寄贈を行った。12月末時点で235事業所がのぼり旗を掲示。また、同警察署や安城市内10カ所の交番でも掲示している。
完成報告の場で沓名会頭は、「思いやりは運転する側の大切な心掛け。交通事故を減らすことにつながる」と話した。同所は引き続き賛同する事業者を募集し、啓発活動を継続する。
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