大船渡商工会議所(岩手県)と三陸気仙地域(大船渡市、陸前高田市、住田町)の行政、商工団体、企業などで組織する三陸けせん希望ストリート連絡協議会は2月9日、ウェブ会議システム「Zoom」を活用したバイヤー向けオンライン商談会を開催した。同事業は復興庁の被災地域企業新事業ハンズオン支援事業の一環で、コロナ禍で移動制限がある中でも同地域に所在する事業者に新たな商談機会をつくろうと企画。地元の7社が参加した。
開催に当たっては、百貨店やスーパーなどのバイヤー10人へあらかじめサンプルを送付。当日は、同所内の会場から各社20分で順番に自社商品の特徴や製法などをアピールした。大船渡市の和菓子店「壷屋田耕」は、初めてのオンライン商談に「バイヤーの意見を生かし、インターネット販売を強化したい」と意気込みを見せた。
同協議会はこれに先立ち、1月21日に消費者を対象としたオンライン販売会を開催。これまで市内で開催してきた商談会を、2020年度は感染予防の観点から見送り、代わりにオンライン対応に力を入れ、月1回のペースで研修会を開いた。初の試みとなった一般向け販売会では消費者と商品の改善につながる意見交換が活発に行われた。同協議会は、今回の販売会・商談会の成果や課題を検証し、今後も継続的な開催を検討する。
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