根室商工会議所青年部(北海道・根室YEG)は、市内有数の観光スポットである明治公園で、渋沢栄一ゆかりの赤レンガサイロのライトアップ「未来(あす)を照らす光の彩路(サイロ)」を3月21日から27日まで実施した。
国の登録有形文化財に指定されている明治公園は、旧国立開拓使根室牧畜場の跡地。3基のサイロは1930年代、渋沢栄一が創立した合資会社有終会が牧場経営時に建てられた。
根室十景の一つとしても市民に親しまれている明治公園のサイロは、昨年11月に行われた「フォトジェニックな近代化産業遺産ランキング」で全国1位に選ばれた。同所YEG「創陽クラブ」は、これを契機にコロナ終息後に実際に足を運んでもらおうとライトアップを企画。サイロの新たな魅力を引き出し、誘客につなげたいと考えた。
初日には点灯式が行われ、同所YEGの半田豪会長は「コロナ禍でも今できることを形にしたい。SNSでも周知していただければ」とあいさつ。会長のカウントダウンで、3基のサイロを照らす48台のスポットライトが点灯し、夜空に幻想的な光を放った。
訪れた人からは、「心が明るくなるイベントだ」「きれいに彩られていて感動した」など好評。SNSで美しい画像が拡散されており、道内外における認知度向上も期待されている。
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