陶器に木工品を組み合わせたユニークなビアタンブラー。経済産業大臣賞に輝いたのは、福島県郡山市で「あさか野焼」の製造販売を行うあさか野窯が、郡山の陶器職人と会津の木工職人の共同製作でつくり上げた逸品だ。「異業種の職人のコラボレーションにより工芸品の新ジャンルをつくる可能性を模索し、新規顧客の開拓や販路拡大につなげたい」と開発した。
あさか野窯は、浪江町で福島の伝統的工芸品「大堀相馬焼」を製造していた老舗窯元が、東日本大震災から3年後の2014年に郡山に移り開設。地場産陶土にこだわり、常に新しいものづくりに挑戦している。ビアタンブラーもその一つで、陶器部分は郡山産陶土で製作、木工部分は同じく伝統的工芸品の会津塗となっている。同商品は、地元の二つの特産品を融合したこと、また異素材を組み合わせた斬新なデザインで実用性も高いことが高い評価を得た。
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