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商いの心と技 vol.12 一隅を照らす商いが客を魅了

「多くのお客さまとの出会いを楽しみにして、日々精進しております」と橋本夫妻

「思い起こせば折節に『与えられるもの』がありました。その中で、お客さまに喜んでもらえるよういちずに励むことが商いの本質ではないでしょうか」と語るのは、大阪・堺市の豆腐店「安心堂白雪姫」の店主、橋本太七さん。

それを、哲学者・森信三さんの言葉に例えて「『人間は一生のうちに会うべき人には必ず会う。しかも一瞬早過ぎもせず、一瞬遅すぎないときに』ということです。人のみならず、商品や素材との出会いもそうでした」と補うのは、横で見つめていた妻の由起子さんだ。

豆腐は、どの商品も個性を失い、消費者にすればどこの製造者のものを購入しても大差がなく、価格によって選ばれがちな商品。しかし、安心堂白雪姫にはたくさんの礼状が届き、「つくった人に会いたい」と全国から多くのお客が足を運ぶ。1984年創業以来、一隅を照らすように豆腐本来の味とおいしさを追求する店主夫妻の人柄が共感を集めている。

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