伝えていきたい日本の技 臼杵焼の器

USUKIYAKI研究所(うすきやきけんきゅうじょ) (大分県臼杵市/臼杵商工会議所)

器は料理を引き立てる額縁でありたいという考えから、装飾を控えたシンプルなデザインを軸としています(撮影:加藤正博)

約200年前に途絶えた幻の焼き物を現代によみがえらせた臼杵(うすき)焼をご紹介します。

臼杵では、臼杵藩の御用窯が江戸時代後期に開かれ、臼杵焼が生まれましたが、わずか十数年ほどで衰退し、窯業文化が途絶えていました。この臼杵焼を復興しようと、2015年に地元の有志が集まり立ち上げたのがUSUKIYAKI研究所です。残された数少ない資料や現存する作品を元に、新たな臼杵焼の形を模索し、復活にこぎつけました。

臼杵焼は、板状にした粘土を石膏(せっこう)型にのせて成形する「型打ち」という技法でつくられます。ふちの花びらなどを一点一点指で形づくることで、磁器でありながら陶器のような優しい表情を持たせるといいます。多様な食文化が息づく美食のまち・臼杵を、臼杵焼を通して知ってもらいたいという思いを込め、世界を見据えたものづくりを続けています。

お問い合わせ

USUKIYAKI研究所

TEL:0972-65-3113

HP:https://www.usukiyaki.com/

※月刊石垣2021年7月号に掲載された記事です。

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