伝えていきたい日本の技 廣島漆器『coro』

高山清(たかやまきよし) (広島県広島市/広島商工会議所)

塗り重ねた漆の質感をしっかり味わえるよう、高台のないころんとした形状に仕上げています(撮影:加藤正博)

広島県の伝統工芸品である広島仏壇の技術に端を発する「廣島漆器」の酒器をご紹介します。

廣島漆器は、広島仏壇の制作や修繕を行う漆塗り職人である高山清の四代目・高山尚也さんが提案する、新しい工芸品です。天然素材にこだわり、伝統的な手法で丁寧につくられた漆器は、欠けたり割れたりしても補修可能であるため、気軽に、長く使うことができます。加えて若手ならではの新鮮な感性による色やデザインは現代の暮らしにもよくなじみ、幅広い世代からの注目を集めています。漆の艶やかさやしっとりとした質感、経年による色の変化は漆器ならではの味わいです。

『coro』は2020年全国伝統的工芸品公募展で日本商工会議所会頭賞を受賞。仏壇製造の世界から新たな道を切り開き、廣島漆器を地場のブランドに育てたいと、尚也さんはさらなる研鑽(けんさん)を積んでいます。

お問い合わせ

高山清

TEL:082-241-5058

HP:https://www.naoyatakayama.com/

※月刊石垣2021年8月号に掲載された記事です。

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