ASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)はこのほど、リム・ジョクホイASEAN事務総長との対話をオンラインで開催した。対話では、FJCCIA側から独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)と連名による「ASEANに進出する日系経済界からの要望と提案~ASEAN包括的復興枠組み(ACRF)の実行に向けて~」を提出し、内容の早期実現を要請している。
日本側代表として対話に参加したFJCCIAの井上聡一議長(ベトナム日本商工会議所会頭)は、ACRFが目指す方向性に沿って、特に「ASEAN域内市場とより広範な経済統合の潜在性最大化」「包括的なデジタル・トランスフォーメーション」「より持続可能で強靭な未来」の3点を強調。要望書の内容について、ASEAN事務局から加盟各国に働き掛けるよう求めている。
また、ジャカルタ・ジャパン・クラブ、フィリピン日本人商工会議所、バンコク日本人商工会議所など各国の代表からも、それぞれの国で直面する課題解決に向けた具体策を提言。ASEANのリム事務総長は、日本側の要望のフォローアップを行っていく考えを表明した。