青森商工会議所、青森観光コンベンション協会、青森ねぶた運行団体協議会の3団体は、コロナ禍により2年連続で中止となった2021年度の「青森ねぶた祭」の代替事業として「心に灯せ ねぶた魂」を8月27日に開催した。当日の様子は、青森ケーブルテレビで生中継したほか、動画サイトでもライブ配信。国内外のねぶたファンに「ねぶた魂」を披露した。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、無観客で開催した代替事業「心に灯せ ねぶた魂」は、一夜限りで実施。例年は約3キロメートルの青森市街を運行するが、今回は市内の公園内で1団体6分間の運行とした。
囃子(はやし)は固定位置での演奏とし、各団体とも、ふえシールドを付けて演奏するなど感染症対策を徹底。毎年国内外から260万人を超える観光客が押し寄せるが、今年は関係者だけの参加として、訪れた観光客など誰でも参加可能としていた踊り手「ハネト」の受け入れも取りやめた。
当日は、昨年の中止によって影響を受けたねぶた師を支援するクラウドファンディングにより、14人のねぶた師が共同で制作した特別ねぶた1台と、今年制作された幅9メートル、奥行き7メートル、高さ5メートル、重さ4トンの大型ねぶた9台を運行。明かりがともされた10台のきらびやかなねぶたと、その運行に合わせた力強いお囃子の響きは、例年と変わらない迫力で、その模様は全世界に配信された。
運行後には、審査員が9台のねぶたの出来栄えを見て金賞、銀賞、銅賞の3台のねぶたを決定。特別ねぶた1台と受賞した3台は、市の文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」で1年間展示される。
当日の様子は、青森ねぶた祭公式サイトで公開中。
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