日本商工会議所第133回通常会員総会にお招きいただき、誠にありがとうございます。
三村会頭はじめ、日本商工会議所の皆さまには、日頃より、大変お世話になっており、感謝申し上げます。本日は、会場に直接お伺いすることはかないませんでしたが、こうしてごあいさつできることをうれしく思います。
新型コロナウイルスとの闘いは、世界的に続いております。わが国においても、足元の感染は、ようやく減少傾向にありますが、いまだ、収束には至っておりません。
これまで、緊急事態宣言の発出を繰り返す中で、多くの会員企業の皆さまには、大変なご苦労をお掛けしてまいりました。一方で、休業や時短、テレワークの徹底さらにワクチン接種など、さまざまなご協力をいただいてきたことに、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
この危機を乗り越え、安心とにぎわいのある日常への道筋をつけることができるよう、医療体制をしっかり確保し、治療薬とワクチンで重症化を防いでいきます。10月から11月の早い時期には、希望者全員のワクチン接種が完了する予定です。
それに向けて、緊急事態宣言などが出ている地域であっても、ワクチンの接種証明や検査の陰性証明を活用し、制限を緩和していきます。そして、「認証制度」も使って、飲食、イベント、旅行などの社会経済活動の正常化の道筋をつけていきます。
また、厳しい状況におかれている事業者の皆さまに対して、雇用調整助成金の特例措置の延長や、政府系金融機関による無利子・無担保融資の実施など、事業と雇用を守るための支援に万全を期していきます。
中小企業・小規模事業者は、日本の7割の雇用を占めており、まさに日本経済の屋台骨です。優れた技術を持つ中小企業が、経営力を強化し、海外でも競争できる企業に成長する。そうした企業の挑戦を応援することが重要ではないか。私が、経済産業大臣政務官であった約20年前から抱いていた思いです。
デジタル投資や海外に市場を広げるなど、さまざまな創意工夫で競争力の強化に取り組む企業を支援していきます。また、新しい事業に挑戦するために、既存の事業を大胆に見直す企業を力強く支えます。加えて、大企業と中小企業が共に成長できるよう、適切な代金支払いの徹底など、取引の適正化を進めてまいります。
日本商工会議所の皆さまには、地域の中小企業・小規模事業者のリーダーとして、大いにご活躍いただきたいと思います。皆さまの挑戦を、最大限サポートしてまいります。
最後に、日本商工会議所並びに全国の商工会議所のさらなるご発展と、本日お集まりの皆さまのますますのご健勝を祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。