日本YEGは、全国の415単会に所属する会員企業の発展や地域の発展を後押しするべくさまざまな事業を展開している。今回は、全国各地のビジネス情報を発信する「ビジネス交流委員会」と、全国の会員から生の声を収集し、行政や専門家との意見交換を重ね、青年経済人らしい提言を届ける「みんなの政策提言委員会」の取り組みを紹介する。
ビジネス交流委員会 withコロナ・afterコロナから生まれる新しいビジネススタイル
【事業報告】企業視察(8月) ~学ぶ事はまねること、進化し続ける会社経営~
二軒茶屋餅角屋本店(伊勢角屋麦酒)鈴木成宗氏(2011年度日本YEG中地区担当副会長)を講師に迎え、コロナ禍の影響で売り上げ減少の大打撃を受けたにもかかわらず、業績を回復した成功事例を学んだ。経営者として苦渋の決断をしても貫く志と、理念や社員教育が肝であることを、クラフトビール工場からオンラインLIVE配信した。336人と多くの経営者が参加し、成功の秘訣(ひけつ)を知って実践しようと熱い研さんの場となった。
【事業報告】「YEGモール」オンライン物産展の運営
YEG独自のオンラインモールを活用し、各種大会主管地をPR、応援する物産展ページを特設した。YEGお薦めの地域産品の売買で、各地のビジネス活性化を狙う。昨年度は前年から200%を超える売り上げ実績があり、今年度も昨年度を上回る売り上げを目指す。大手企業との連携や海外への展開の可能性を視野に入れ、認知度を高めたい。また、災害義援金の窓口としても活用できるよう検討を進めている。
●その他
全国会長研修会(11月開催予定)で行う分科会では、各地単会においてもビジネス交流会を積極的に行えるよう、これまでに培ったビジネス交流会の運営方法とノウハウを提供する。
みんなの政策提言委員会 提言活動を通じて、地域やYEGメンバー企業の発展へ
【事業】政策提言活動の普及へ
政策提言の普及活動として、各地連合会や単会で勉強会を開催している。「政策提言は難しい」というイメージを払拭(ふっしょく)するため、方法・プロセス・成果などを動画配信やオンラインセミナーを行い、コロナ禍での工夫も凝らしている。また、例年2月開催の全国大会では、日商の三村明夫会頭へ政策提言書を手交している。今年度も全国各地からメンバーの声をアンケートで収集し、その回答を基に政策提言書を作成する。
【事業】国家公務員との意見交換を行う「故郷の新しい風会議」
07年度から続く風会議を今年度はオンラインで開催する。各省庁の国家公務員を招いて、フランクな交流会にと意気込んでいる。各省庁が求めていることに耳を傾け、また、全国各地のYEGメンバーからの声を融合し、2月に提出する政策提言書とする。
2021年度日本YEG公式サイト
2021年度の日本YEGでは「全国の単会のためになる活動」「日本YEGだからこそできる活動」にこだわって活動してまいります。
詳細はこちら ▸ https://yeg.jp/
YEG活動・展開とその未来
日本YEG執行部に聞く『YEG活動・展開とその未来』。今回は、ビジネス交流委員会・矢野智一委員長、みんなの政策提言委員会・古屋英将委員長、総務委員会・佐治覚栄委員長を紹介する。
矢野委員長に聞きました!
プロフィール
矢野智一(やの・ともかず) 45歳
エクスガーデンズ
業種:外構・エクステリア工事・プログラミング教室
所属:高知県連高知YEG
Q.単会で特に力を入れている取り組みを教えてください。
この先私たち団塊ジュニア世代が大幅に抜けることにより会員数の減少が想定されるため、会員増強を積極的に行っています。その成果もあり新たに50人が入会し、現在150人になりました。また、全国的にも知られている「高知よさこい祭り」では、高知駅前演舞場を、高知YEGが運営を担当し力を入れています。
Q.日本YEGでの出向経験で単会に生かしたいことはありましたか?
高知YEGは県内で最も人数が多く、4年に一回ブロック大会の主管を担当しています。過去に出向した先輩が「グループウェア エンジェルタッチ」などのツールや役員会の運営の方法を単会に周知してくれますが、今年度はより一層情報共有を強化していきます。
古屋委員長に聞きました!
プロフィール
古屋英将(ふるや・ひでまさ) 48歳
株式会社ミロク
業種:製造業(建築工具の企画開発・製造販売)
所属:静岡県連三島YEG
Q.単会で特に力を入れている取り組みを教えてください。
20周年時に「世界と三島を繋ぐ」という中期ビジョンを策定、外国人観光客の誘致活動や、世界で活躍するアスリートとのトークイベントなどを行いました。25周年を迎えた昨年、第2弾の中期ビジョン「それ、三島です。」を作成、三島をさらにブランド化し、メンバーが誇らしくそう言える地域づくりを目指し、事業を展開していきます。また、山中城跡を舞台とした青少年事業の開催や、三嶋大社で毎年斎行される新嘗祭においては、地域の農業への感謝と農商工観光業者の発展を祈念した野菜の宝船の奉納を行っています。
Q.日本YEG出向経験は単会にどのように良い影響をもたらしたと思いますか?
19年、本年度と政策提言を担う委員会に出向した経験から、三島YEGとしても政策提言活動ができました。また、今後は関東ブロック大会を三島で開催したいと考えております。
日本YEGの事業を活用することにより、三島YEGのさらなる成長につながると思います。
佐治委員長に聞きました!
プロフィール
佐治覚栄(さじ・かくえい) 49歳
ひまわり運輸株式会社
事業:一般貨物運送業
所属:福井県連武生YEG
Q.YEG活動が与える地域、商工業へのメリットは何だと思いますか?
YEG会員のOBは、地域の中心となる人が多く、ベクトルを合わせやすいところがメリットであると思います。今年度は、2019年度に実施した自然体験型事業を、新しく森林保全のプロジェクトとして始めました。行政と連携してこれを進め、地域に貢献できることがメリットだと思います。
Q.日本YEGへの出向を、自社のビジネスに生かせた例を教えてください。
今後業界内での新しい取り組みとなるデジタル化(車両の動体管理)について知ることができ、また精神的な部分でもメリットがありました。
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